昨今、業務の自動化というキーワードからは「RPA」を連想する方が多いかと思います。

「RPA」は弊社でも特に力を入れているサービスのひとつで、今後の社会に必要不可欠なものと考えています。

一方で、業務効率化・自動化の方法はRPAに限らず、他のITツールを活用する選択肢もあります。特に、多くの会社で使っているExcelには、『マクロ』という強力な機能が搭載されています。

今回は、『マクロ』を使ってお客様の事務作業の効率化に大きく貢献した実例を紹介します。

Excelのマクロ

VBA

Excelには、『マクロ』という業務効率化・自動化のための機能が搭載されています。そして、『マクロ』の正体は、VBA(Visual Basic for Application)というプログラミング言語です。

例えば、プログラミング言語として有名な「Java」や「C言語」、「Python」といった言語と同様、VBAも処理を思うままに記述することができる、プログラミング言語なのです。

Excel限定ですが万能です

VBAは、汎用・簡易的な自動化ツールとは違い、プログラミング言語そのもののため、お客様の業務に合わせて柔軟にカスタマイズして開発することが可能です。

Excelに特化した機能とはいえ、作業を大幅に効率化することができます。

毎日30分の作業を数秒で完結

今回、弊社が手掛けた「マクロ開発」は、土日を含めて、毎日30分かけてご担当者が処理しているExcel作業を完全自動化するという案件です。

完成した「マクロ」では、従来の作業を十秒以内に完結することができました。

1ヵ月で換算すると、実に15時間もの工数削減です。

これは、平均的な所定労働時間で考えると約2日分に該当します。

「マクロ」の実行に十秒弱、要するとはいえ、一度瞬きするほどの時間のため、実質的な作業時間は無いに等しく、効率化の成功事例と言えるでしょう。

たとえば、同じ会社様で2案件、3案件と自動化を推進すれば、さらに大きな効率化が実現できるのです。

弊社のマクロ開発について

Excelのマクロには、「マクロの記録(レコーディング)」という便利な機能もありますが、弊社ではそのような機能は一切、使いません。

お客様からヒヤリングした業務内容を基に、小さなタスクに分けて、それぞれのタスクの要件について、プログラミングコードで記述します。

そして、想定されるエラー要因はないか、お客様のご要望通りに、プログラミングが動作するか、といった細やかな検証をしながら、コーディングしていきます。

最終的に完成した「マクロ」に関しても、複数の条件で何度も実行・検証を繰り返し、お客様に納品します。

実は、このようなプログラミングの経験が、弊社のRPAサービスの提供に活かされているのです。

RPAとの棲み分け

今回の記事では、「マクロ」の利点と活用事例について紹介しました。

Excel作業に特化した場合、「マクロ」は強力な効率化を実現することができますが、RPAと組み合わせた場合、Excel作業の前後も含めた、パソコン上で行うすべての作業を自動化することができます。

わかり易く説明すると、RPAのボタンをクリックするだけで、1つのルーチン作業が完結するのです。

どちらを活用したほうがよいのか。

弊社では、お客様の環境に合わせて最適なデジタルツールの活用をご提案することができます。

事務作業効率化の実績とプログラミング活用、そしてRPAの実績。このようなバックボーンを持ったコンサルティングを行えることが、弊社の最も大きな強みです。

自動化にご関心のあるお客様は、ぜひお問合せください。