ラジオ体操とは

おはようございます、こんにちは、こんばんは!
閲覧いただきありがとうございます。

運動不足の解消にラジオ体操が注目されている事はご存じでしょうか。弊社では毎朝、朝礼前にラジオ体を行っています。そこで、実は「凄かった」ラジオ体操について詳しくお伝えしようと思います。

レファレンス共同データベースより引用


ラジオ体操は1928年(昭和3年)11月1日に昭和天皇ご即位の大礼を記念して逓信省(のちの郵政省)簡易保険局により「国民保健体操」としてスタートしました。当時はまだ日本人の平均寿命も今ほど長くはなく、「国民全体の健康を願って作られた体操」で文部省が任命した7人の体操考案委員により作成されました。

その後、戦争で一度は中断を余儀なくされましたが、復活を望む国民の声にこたえる形で、新たな体操が「新ラジオ体操制定委員会」を中心に作成され、現在の形になったのは戦後の1951年(昭和26年)のことでした。

当時の運動の専門家たちが集まり、「簡単、容易で誰にでもできるもの」「どこでもすぐやれるもの」「調子が良くて、気持ちのいいもの」というコンセプトで健康増進ができるように、一つ一つの動きが練りに練って作られました。

ラジオ体操の事業は、その後民営化された、株式会社かんぽ生命保険とNHKおよびNPO法人全国ラジオ体操連盟によって受け継がれています。

知らない人はいない?

「ラジオ体操」は、日本で一番有名な運動ではないでしょうか。小学生の頃、夏休みの時に朝早くから起き、ハンコを押してもらうべくカードを持って参加したのを思いだします。

大人になった今でも、ラジオ体操の音楽が流れればある程度覚えているのはきっと、小さい時にあれだけ踊っていたからではないかと思っています。

多くの企業、さまざまな地域、各自治体、学校教育の一貫に限らず行われています。ラジオ体操が日課になっている人も大勢いるようです。

ラジオ体操効果

続けている人は実年齢より20歳若い?

ラジオ体操を3年以上、週5日以上実践している55歳以上の人に対する調査では、体内年齢や血管年齢、骨密度などにおいて、日常的に運動をしていない人よりも良い数値が得られました。体内の若々しさを基礎代謝量や筋肉量から算出する「体内年齢」では、実年齢よりも約20歳若いという結果に!

出典:平成25年度 一般財団法人簡易保険加入者協会の委託調査「ラジオ体操の実施効果に関する調査研究」より

1.全身のあらゆる筋肉を使える

全身の動きは、200個あまりの骨と骨の繋がり、650個の筋肉の結びつきによって生じています。
ラジオ体操を行うことで、関節の柔軟性、筋肉の血行促進などの効果を得ることができ、動きを滑らかにしていく効果があります。

2.動きが左右均等だから、体の歪みを正してくれる

ラジオ体操は左右均等に体を動かすように構成されています。それにより体の左右の筋肉のバランスが整い、歪みが取れ、美しい姿勢とプロポーションを作ることができると言われています。

3.内臓も活性化する

体をひねったり、曲げたり、側面をぐっと伸ばしたりと、腹部の体幹を刺激する動きが多いので、胃腸をはじめとした内臓の働きが活発になります。血行が良くなったり、代謝が上がったり、便秘が解消したりと、内側からのキレイにも期待ができます。

ラジオ体操・第一と第二の違い

ラジオ体操第一

第1は、「いつでも」「どこでも」「だれでも」行えるように一般の皆さまを対象に作られ、運動強度はそれほど強いものではありません。それでもきちんと丁寧にやると、身体中の筋肉が無理なく、しっかり動くため、1日のはじめにやるといいでしょう。

ラジオ体操第二

第2は、職場向けに青・壮年層を対象に作られ、運動強度は第1より強いものになっています。体を鍛え筋力を強化することにポイントが置かれています。

消費カロリーが高い

ラジオ体操第一の消費カロリーは約12キロカロリー第二の消費カロリーは約13から18キロカロリーです。そのため第一と第二の両方を行うと、25キロカロリーから30キロカロリーを消費できる計算になります。

15分間ラジオ体操をすると57キロカロリーを消費できます。これは、少し早足のウォーキングと同様の消費カロリーです。1日~2日だけでは期待する効果は出にくいでしょう。

まとめ

何気に体操していたラジオ体操も、理解する事で、ラジオ体操のすごさや、ダイエットなどにも効果的なこと、運動不足解消、生活習慣病予防にも繋がりますので、意識して体操しましょう。

さらに強度がそれほど高くはないので、抑うつ症状の方のリハビリなどにも利用されることがあるそうですよ。体を動かすことで、セロトニンなどストレスに抵抗できる物質の分泌活性もあがります。

毎日のラジオ体操で、心と体の健康管理を継続してみましょう。

記事作成:Fumiya Oshiro/United System