沖縄本島南部・南城市に位置する「奥武島(おうじま)」は、橋で本島とつながる周囲1.7kmほどの小さな島です。
漁業の島として知られながら、近年では猫の多い島、そして天ぷらの名所として、じわじわと観光客に人気を集めています。

本記事では、実際に奥武島を訪れた際の様子を交えながら、この島の魅力をご紹介します。

島に息づく日常と、猫たちの穏やかな暮らし

奥武島を訪れて最初に目に入るのは、海と空、そして何よりもたくさんの猫たちです。
島の各所に猫が自由に暮らしており、漁港や軒先に寝そべる姿は、どこか映画のワンシーンのよう。

島の猫たちは地域猫として大切にされており、定期的な世話もされているとのこと。

特に午前中や夕暮れどきは猫たちが活発で、写真撮影にも最適な時間帯です。

奥武島名物「天ぷら」:地元に根づいた味わい

奥武島といえば、もう一つの名物が天ぷらです。
沖縄の天ぷらは、衣が厚くボリューム感があり、軽食やおやつ感覚で親しまれています。
私が訪れたお店では、平日にもかかわらず多くの地元客と観光客でにぎわっていました。

おすすめメニュー:

  • イカ天
  • もずく天
  • 白身魚の天ぷら

1個100円~程度とリーズナブル。
揚げたてをその場でいただきながら海辺でひと休みする時間は、奥武島ならではの贅沢です。

散策の魅力:小さな島で味わう“何もしない贅沢”

奥武島は徒歩でも1周できるほどの小さな島です。
観光施設は多くはありませんが、静かな路地、海沿いの堤防、奥武観音堂など、のんびりとした時間を過ごせる場所が点在しています。

おすすめの過ごし方は、「ゆっくり歩くこと」。
猫とすれ違いながら散策し、潮風と波音に耳を澄ませる。
そんなシンプルな時間こそ、奥武島の魅力です。

アクセス・基本情報

  • 所在地:沖縄県南城市玉城奥武
  • アクセス:那覇市内より車で約50分(奥武橋を渡ってすぐ)
  • 駐車場:島内に数カ所あり(無料・有料)
  • 注意点:猫への餌やりは禁止されている場所があります。看板の指示に従って行動を

おわりに

奥武島は、決して派手な観光地ではありません。
しかし、人の暮らしと自然、そして猫たちが共存する温かな空気がここにはあります。

心を落ち着けたいとき、ゆったりとした時間を味わいたいとき。
奥武島は、そんな旅人を静かに迎えてくれる場所です。

次回は、夕暮れ時の猫たちと夕陽の風景を撮影するために、再び訪れたいと思います。